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東京荒川区でひきこもり支援をしています   問い合わせ先TEL:03-5944-5730(NPO法人楽の会リーラに委託) 毎週水・金・日の13時~17時受付   荒川区社会福祉協議会 地域ネットワーク課 担当:三宅・荒井 TEL:03-3802-3338


by A-tabi-rakawa

2025/10月例会

さる10月26日の午後1時30分から、フレスコ町屋201ホッとステーションにて「ひきこもりの家族がいる方の傾聴・交流サロン」荒川たびだちの会の2025年10月例会を行いました。
長く続いた残暑から一転、急に肌寒い日が続くようになりました。気温差が激しく体調を崩されている方も多いと聞き及びます。
そんななかでも参加いただいた皆様、ありがとうございます。






「21歳になった長男は相変わらず祖母の家でひきこもっている生活。社会福祉協議会の担当者さんから毎月いただいている手紙は祖母が本人に手渡している。読んではいると思うけどどういう反応をしているかまでは分からない。家の中の雰囲気はだいぶ良くなっているのだけれど、それも本人には伝わっていない」



「30代の初めは強い希死念慮に苦しみ、医者に通っていた。ある時、その医者から『医者としてはあなたのために出来ることはない。心の平安が必要なら宗教にでも頼ったほうがいい」とさじを投げられた(参加者の皆さんから「えー」「それはひどい」と声が上がる)。それがショックで通院をやめてひきこもることに。家族とも話さず、食事は三日に一回になった。当然体調を崩して別の病院に入院、そこの先生がいい人だった。入院中は体の回復を中心に、それからデイケアがあるいまの病院に奨められて一気に世界が変わる。就労支援事業にも参加、いまは精神保健福祉士の資格を目指して勉強しながら毎日外に出ることを心がけている。資格を取ったら病気のことをオープンにして雇ってくれる場所を探したい」
「すごく希望がもてる話でした、ありがとうございます」
「元気に激しく波があるのが問題なんですけどね。調子よすぎて何でも抱え込むと突然疲れて動けなくなる。セーブすることを心がけています」



「北区在住です。区政に声を届けるZOOM会議なるものの募集があったので応募しました。大きなチャレンジですが、荒川区のほうでやった「きもちトーク」での経験を次につなげたいと思って参加しました。与えられる2分の時間のために原稿作成を始めたけれど全然まとまらず、せっぱ詰まってエイヤッと書き上げたものを持ってコンディション最悪の状態で参加。ファシリテーターを入れてグループトークすることに。私は話し合った内容をまとめて他のグループに伝える係りをすることに。とうてい無理だと思ったけどふぉろーしてくれるひとにもついていてもらった」
「トークの課題は「北区にお願いしたい、健康についての取り組み」。私が用意していたのは受動喫煙対策についてだった。ずっとタバコの煙でイヤな思いをしてきたから自分の考えとしては切実な願い。でもかなり個人的な願いだったから「周りの参加者さんからは、区政の話にはそぐわないと思われてしまうかも……」と不安だったけど、ちゃんと聞いてもらえた。グループごとの発表の時には、別のグループから赤羽駅の喫煙所の状況について困っている人もいるという反応をもらえた。力まないで、出来るだけ自然体での発表を心がけた、このあたり、やはりきもちトークでの経験が生きた。北区の区長さんや区役所の担当者の人たちの反応はいまひとつな気がしたけれど、いい経験が出来た」
「ほんとにすごいことをしたんですね。公益にも通じるいいテーマ選びが出来たと思います。区長さんたちはいろいろな立場の人のことや実際に喫煙所の問題を解決するときに必要なお金とか、そういうことも考えなきゃいけない立場ですからすぐにははっきりした反応は出来ないだけで、多くの人のためになるきちんとした意見は必ず区政に反映されていくと思います。荒川区にもこういう試み、あるといいですね」


「激しい頭痛と不眠が続いている。ひどすぎて深夜にパニックを起こして救急車を呼んだ。まわりの人や大家さんに迷惑をかけることになってしまった。なのに、救急隊員からは「眠れないというだけではこちらも対応できない」といわれて帰られてしまった。大騒ぎしただけで終わり」
「つらかったですね。頭痛のことは気になるのでその点だけでも病院にかかってみてもいいと思う」
「眠れない状態で「眠らなきゃ!」と意識してしまうとかえってプレッシャーになってしまうから、そういうときは無理に寝ようとしないで「休む」ことを優先した方がいい。目に光が入ると脳や神経を使ってしまうので目を閉じる。体を起こしていると筋肉や内蔵に重力の負担がかかるので横になる。体が冷えたりするのも免疫系の負担になるので布団を掛ける。何か聞こえるとどうしても脳が働いてしまうので静かな環境にする。がんばって深呼吸すると背中やお腹の筋肉が動くのでゆっくりと静かな呼吸を保つ。いらんこと考えると脳が興奮するのでなるべく何も考えない。この状態で起きなきゃいけない時間になるまでひたすら休む。こうすると眠れたときほどではないにしてもある程度心身が回復するのでやってみてほしい」
「マインドフルネスでいう、自分の心身の状態を意識して観察するという方法に似ていますね」




「息子とコミュニケーションが取れないのは相変わらずだけど、見たところ当人は落ち着いている様子。話をよく聞いてくれる医者に替えたのがいい結果につながった。この先生はひとりひとりの診察に最低30分は時間を取ってくれるという。どこの医者もこういう風にしてくれるとありがたい」
「病院の待合室で診察を待っている人がずらっといるような状況では難しいでしょうね……病院の事情も様々でしょうから一概にはいえませんが」
「ただ、当人の様子を医者に尋ねても個人情報だからと教えてもらえないのは相変わらず。当人の苦しみには周りの人間に問題があることも多いだろうから、本人にとって一番いい環境にするためにも周りが変わるべきことを知っておくのは悪いことではないと思う。根本がわからないとどうにも動けない。少なくとも当人のために動こうとしている、味方になろうとしている家族には差支えない範囲で知っておくべきことを伝えてもらえたらと思う」




「たまの休みの時にしたいと思っていたことがたくさんあるのに、ひどく疲れていて休みの日はずっとぐったり。結局考えていたことが何もできずにいる。それを嘆いたら友人に「何もしない日も必要なんじゃないですか?」と慰められた」
「でもそれは違うんです。何もしない日が必要だから何もしなかった、というのは「何もしない」をした日なんです。「何もできなかった」ではないんです」
「振り返ってみると、本格的にひきこもっていたころは「何もできなかった」日がずっと続いていた。ひとが見ればただ「何もしてない」ように見えただろうけれど、「何もできない」焦りに苦しんでいた。「何もしない」を楽しんでいたときなんかなかった」
「皆さんは今日、何もしませんでしたか? きちんと「何もしない」をできましたか?」




「最近はうつが落ち着いて、よく外出したり人に会ったりしている。動き回っていて「ずいぶんよくなったね」と言われることもあるけれど、実は不安が解消したわけじゃあない。何もせずにいるとまたひきこもってしまうのではと不安でスケジュールを埋めることに汲々としている。こんなことをしているとくたびれてしまうけれど何もしないでいるのが不安でうまく休めない。一人でいるとうつに戻ってしまいそうだけど、あまり人に依存してもいけないと思うので適切な距離感を保っていないといけない。パートナーとは教官はしあえるけれども距離感が難しい」
「大変な中で周りとの距離感のことも考えられるのは偉いです」

「えっと、自分は不等号でいうと

何かできている>「何もしない」ができている>何もできない

という大小の関係だと思っていたんだけど、今の話からすると

「何もしない」ができている>何かできている>何もできない

という関係になるということかな?」

「僕の場合はそうです。自分に「何もしない」を許すには相当高いハードルを感じてます。そのために「何か」を途切れないよう続けている」
「結果としてくたびれて「何もできなかった」状態になった場合も、「何もしないができた」とはイコールにはならないんでしょうね……」



ほかにもいろいろな話題が出ました。

また、この日は10月13日に、すずきとしお先生と創作者集団アートピックスの皆さんをお迎えしてアクロス荒川で開催しました絵画教室の様子も報告されました。
この時に参加された皆さんの作品は、11月8日の荒川福祉まつりおよび12月6日のアクロス・連合会まつりの荒川たびだちの会・アライな当事者会ブースにて展示します。
また、昨年制作して好評だったポストカードの試作品も披露されました。ポストカードの素材となった作品を書かれた参加者さんからも大変喜ばれました。



以下、告知。


高田馬場にあります日本リハビリテーション専門学校にて
11月1日(土)10時から
不登校支援を長年されている西野博之さんの講演会を開催します。

努力して不登校や引きこもり状態から脱して進学された方も増えていますが、
「通えるかな」「また行けなくなったらどうしよう」と不安があるといいます。こうした学生さんを受け入れる学校側としても、その先の支援の必要性を訴えるを考えるきっかけにしたいとのお考えのようです。



場所:東京都豊島区高田3-18-2 日本リハビリテーション専門学校 タイムプラザイセ2階
日時:11月1日(土)10時~12時
申し込み:掲載チラシのQRコードから申し込み、参加費無料

告知が遅れ時間に余裕なく申し訳ありませんがぜひご参加ください。

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荒川区社会福祉協議会の当事者居場所事業「ごろリンク」
「なにかしてもなにかしなくてもOK」という場です。
基本毎月第二土曜日の18時から21時、
場所はアクロスあらかわ2階。費用は無料です。
お問い合わせ先は荒川区社会福祉協議会地域ネットワーク課地域福祉支援係まで。
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3802-3831
e-mail:gorolink@arakawa-shakyo.or.jp

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)




荒川区では様々な悩みや不安を抱える若者が気軽に話せる相談先として「荒川区若者相談「わっか」」を開設しています。
荒川区にお住まいの若者の方(概ね15~39歳)を対象に、電話またはメールにて広範な相談を受け付けるとのことです。
詳細については以下のリンク先にて
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荒川区ではひきこもり問題に対応する窓口として「あらかわひきこもり支援ステーション」を開設しています。
匿名での電話相談・来所相談またアウトリーチとして訪問相談を受け付けるとのことです。





次回荒川たびだちの会2025年11月の月例会は11月の第4日曜日・11月23日の午後1時半から16時まで。
会場は変わらずフレスコ町屋 (東京都荒川区町屋2-21-2)201となります。
都電荒川線の「町屋二丁目」電停の目の前になります。
1階玄関扉前の呼び出しボタンで「201」を押してお入りください。
新年度より参加費は100円となります。当事者ご本人からは会費を頂いておりません。





2025年11月の運営会議は第2木曜・11月13日となります。
引き続き開催時間を1時間前倒しして18時開始とさせていただきます。ご注意ください(変更の可能性があります)。場所はアクロスあらかわ2階です。
運営会議と銘打ってはいますが、運営に関わってみたい方のほかにも月例会の日時に都合が悪く参加できないけれど会に興味がある方、あるいは月例会に参加しているけどもっと話してみたいという方、そして当事者ご本人も、どうぞふるってご参加ください。

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)



「アライな当事者会・アライな虹サロン」は毎月第3金曜日に開催、2025年9月から会場と時間が変更になります。
今後は荒川区立尾久図書館1階みんなのひろば(という名前の多目的室)で、17時から19時に時間短縮して、毎月第3金曜日に開催します。(祝日を除く。16:30開場)
2025年11月は11月21日の開催となります。

尾久図書館では、従来の会場と異なり、飲食ができません。(蓋のできるペットボトルや水筒の持ち込みは可)
お食事は、図書館1階の飲食スペース(ひぐらしベーカリーが入居してますが、飲食持ち込み可能だそうです)か、隣接する宮前公園でお願いします。

ひきこもりに限らず様々な生きづらさの当事者が集まりそれぞれの理解者(アライ)となれる場・理解者であろうとするすべての人たちの場にしたいと考えています。
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これらの予定については、今後の感染状況に伴う行政の指導により変更の可能性がありますのでご注意ください。変更の際には当ブログで速やかにご報告いたします。



連絡先:荒川区社会福祉協議会 福祉サービス課 地域福祉支援係
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3891-5290
e-mail:jigyo@arakawa-shakyo.or.jp



# by A-tabi-rakawa | 2025-10-31 17:26 | Comments(0)

2025/10月運営会議





さる10月9日、荒川たびだちの会の運営会議を行いました。



ようやく残暑も一段落かと思われる今日このごろでしたが、ここに来て台風が近づいているという報道があって戦々恐々、果たして会に影響が出ないかと気を揉んでいましたが、さいわい東京は影響を免れ無事開催となりました。
参加いただいた皆様、ありがとうございます。







運営会議の議題としては11月8日のあらかわ福祉まつりおよび12月6日のアクロス・連合会まつりへの出展内容の検討、レイアウトやブース位置など事前説明会で聞いた内容の共有、10月13日に開催する絵画教室イベントとの連携についてなどがありました。また、今後の運営会議会場予約のための申し込み手続きについても相談しました。



「インプラント治療を受けてきた。歯茎から縫合用の糸がでていて口内粘膜を傷つけるので口内炎が出来る。本当は全身麻酔にしたかったんだけど治験に参加してる都合で部分麻酔になった」
「肩やインナーマッスルがかちかちに固まっている。疲れでぐったりしてストレッチや体操なんて出来ず、勤め先近くの整骨院に通っている。少しずつではあるけれど良くなっていく実感があるので続いている」
「いいですね。でも私はお医者さんに行くこと自体が大変。予約って約束だから、守れなかったりすると申し訳なくって……」
「良くなってるっていう実感があるのがいいんでしょうね。実際に身体が楽になるという感覚が積み上げられていく。なかなか外とつながれない当事者さんの中には歯を悪くしてもお医者さんとの約束である予約をするのが難しくて放置してしまい、本当にひどくなってどうしようもなくなってからやっと歯医者に行くケースがあるようですね。早いうちに対処したら治った感覚もあるんでしょうけれど、重症だと状態が良くなるには時間がかかる。良くなった感じが得られず痛いばかりだとせっかく出来たつながりも維持できない」
「私は歯医者さん好きで、まめに通ってますよ? もう治せるとこなくなっていまは歯の表面を白くするホワイトニングとかしてもらってます。歯にドリルが触れるチューンッって音とか、好きなんですよ」
「それはだいぶ珍しい人だと思いますけど……」



「職場に人が一人補充されて、ここしばらく続いていたキツいシフトは改善されそう。ありがたいけれど、仕事時間が減れば直接収入源に繋がる。価値を創造しているのではなく、単に自分の時間を切り売りしてるだけなんだから仕方ない」
「沖縄の姉夫婦の家に甥姪たちのお年玉などを送る時期になった。私もお年玉だけは毎年用意しているのだけど、今年は休みが少なすぎて私に時間が出来たときにはもう小包が送られていた。同封するお菓子を甥姪たちが喜んでいるのがうらやましかったので私の分のお年玉もお菓子の包みと一緒に送った」
「母は「沖縄の子供たちに安心して心尽くしが出来るのはあなたが毎月くれるお金のおかげだよ」と言ってくれた。母はときどきこうやって私がいて良かったと思っているとアピールしてくれる。ありがたいけれど、ふつうの暮らしをしてきた同い年の人はもっと家族を支えて安心させているんだということもわかっているからそういう気遣いをしてくれることをありがたく思っているというのが本当のところ」
「いつもご家族とうまくいってる様子なのはいいなあって思います」



以下、告知。








荒川区社会福祉協議会の当事者居場所事業「ごろリンク」
「なにかしてもなにかしなくてもOK」という場です。
基本毎月第二土曜日の18時から21時、
場所はアクロスあらかわ2階。費用は無料です。
お問い合わせ先は荒川区社会福祉協議会地域ネットワーク課地域福祉支援係まで。
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3802-3831
e-mail:gorolink@arakawa-shakyo.or.jp

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)




荒川区では様々な悩みや不安を抱える若者が気軽に話せる相談先として「荒川区若者相談「わっか」」を開設しています。
荒川区にお住まいの若者の方(概ね15~39歳)を対象に、電話またはメールにて広範な相談を受け付けるとのことです。
詳細については以下のリンク先にて
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荒川区ではひきこもり問題に対応する窓口として「あらかわひきこもり支援ステーション」を開設しています。
匿名での電話相談・来所相談またアウトリーチとして訪問相談を受け付けるとのことです。





次回荒川たびだちの会2025年10月の月例会は10月の第4日曜日・10月26日の午後1時半から16時まで。
会場は変わらずフレスコ町屋 (東京都荒川区町屋2-21-2)201となります。
都電荒川線の「町屋二丁目」電停の目の前になります。
1階玄関扉前の呼び出しボタンで「201」を押してお入りください。
新年度より参加費は100円となります。当事者ご本人からは会費を頂いておりません。





2025年11月の運営会議は第2木曜・11月13日となります。
引き続き開催時間を1時間前倒しして18時開始とさせていただきます。ご注意ください(変更の可能性があります)。場所はアクロスあらかわ2階です。
運営会議と銘打ってはいますが、運営に関わってみたい方のほかにも月例会の日時に都合が悪く参加できないけれど会に興味がある方、あるいは月例会に参加しているけどもっと話してみたいという方、そして当事者ご本人も、どうぞふるってご参加ください。

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)



「アライな当事者会・アライな虹サロン」は毎月第3金曜日に開催、2025年9月から会場と時間が変更になります。
今後は荒川区立尾久図書館1階みんなのひろば(という名前の多目的室)で、17時から19時に時間短縮して、毎月第3金曜日に開催します。(祝日を除く。16:30開場)
2025年10月は10月17日の開催となります。

尾久図書館では、従来の会場と異なり、飲食ができません。(蓋のできるペットボトルや水筒の持ち込みは可)
お食事は、図書館1階の飲食スペース(ひぐらしベーカリーが入居してますが、飲食持ち込み可能だそうです)か、隣接する宮前公園でお願いします。

ひきこもりに限らず様々な生きづらさの当事者が集まりそれぞれの理解者(アライ)となれる場・理解者であろうとするすべての人たちの場にしたいと考えています。
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創作者集団アートピックスのすずきとしお氏をお迎えして、今年も絵画教室を開催する運びになりました。
本文中にもありましたが、今年も絵画教室を行います。
荒川たびだちの会とアライな当事者会の共催となります。

日時;10月13日 14時から17時

場所:アクロスあらかわ 2階会議室

奮ってご参加ください。



これらの予定については、今後の感染状況に伴う行政の指導により変更の可能性がありますのでご注意ください。変更の際には当ブログで速やかにご報告いたします。



連絡先:荒川区社会福祉協議会 福祉サービス課 地域福祉支援係
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3891-5290
e-mail:jigyo@arakawa-shakyo.or.jp



# by A-tabi-rakawa | 2025-10-10 18:08 | Comments(0)

2025/9月例会

さる9月28日の午後1時30分から、フレスコ町屋201ホッとステーションにて「ひきこもりの家族がいる方の傾聴・交流サロン」荒川たびだちの会の2025年9月例会を行いました。
参加いただいた皆様、ありがとうございます。



「理解のない人、理解者でない人の理解者でいるのは難しい」
「それは寛容さのパラドックスって奴だね。無制限に寛容であることを求めるとき、不寛容なものに対しても寛容でなければならなくなる。不寛容を掣肘・コントロールする機能を失なえば無法状態に等しくなり、結果として不寛容な考え方が場を支配することになる。だから寛容な場を守るためには不寛容に対してまで寛容であってはいけない」


「中心の一点・ハブ役に全ての負担が集中してしまう。中心になってがんばってくれている人には頭が下がるけど……」
「頼る相手は多いほうがいい。一人に集中すれば負担は大きくなるが中心が複数あれば負担を分散できる」
「ハブとは車輪の中心のこと。複数の中心があってそれぞれに車輪が回転しているとまとまりがなくなるけれど、車輪が歯車のようにそれぞれかみ合っていけば複数の中心がそれぞれ会のために機能することになる」


「アライな当事者会は今月から新たな会場、尾久図書館での開催となった。戸惑いもあったけどご配慮いただいたおかげで実に心地よい状況で開催できた。10月のイベントに向けて、去年同様アートピックスさんをお招きして10月13日に絵画教室を行う予定」


「現在B型作業所のスタッフとして働いている。仕事自体は楽しいけれど帰宅すると疲れてバタンキュー状態。家事のことも加えると自分の自由な時間を持てないのがつらい。疲れやすいのはADHD新薬治験のせいかもしれない」



「ようやく障がい者手帳を取得した。自分の状態を受け入れられず20年もかけてしまったけれどこれで新たなスタートにしたい。年内には仕事につながる活動が始められるように……」
「家に一人きりでいるとうつ状態になる。ひきこもりへの不安が頭をよぎってしまう。ちゃんとした生活ができていない。外に出て人に会うと動けるけれど、それは助けてくれる人に頼っているということ。依存にならないよう、そういう人たちに対してはちゃんと距離感をもって接するよう気を付けている」



「不安定な息子。5月に医者を変えてとりあえず落ち着きを見せているがあまり安心はしていられない。前の医者同様、本人の様子は親には教えてくれない。情報がなくて、何を考えているのか、どう接したらいいのかわからない。意見するのも安全地帯から正論をぶつけているようで躊躇われる」



「ひきこもりから脱して久しく、今は夜勤ありの仕事をフルタイムでしている。今は人手不足で、必要な人員が足りておらずギリギリいっぱいまで残業や休日出勤が入っている。そんな状態の月が反映された給与、もちろん普段より多いが積み重なった疲労に比してどうかというと……。頑張ればちょっとはいいことあるよ、とひきこもっている当事者に言えるだろうか。社会の状況は厳しいけれど、もう少し希望を持てる世の中にしないと当事者にとってのインセンティブにならない」



以下、告知。








荒川区社会福祉協議会の当事者居場所事業「ごろリンク」
「なにかしてもなにかしなくてもOK」という場です。
基本毎月第二土曜日の18時から21時、
場所はアクロスあらかわ2階。費用は無料です。
お問い合わせ先は荒川区社会福祉協議会地域ネットワーク課地域福祉支援係まで。
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3802-3831
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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)




荒川区では様々な悩みや不安を抱える若者が気軽に話せる相談先として「荒川区若者相談「わっか」」を開設しています。
荒川区にお住まいの若者の方(概ね15~39歳)を対象に、電話またはメールにて広範な相談を受け付けるとのことです。
詳細については以下のリンク先にて
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荒川区ではひきこもり問題に対応する窓口として「あらかわひきこもり支援ステーション」を開設しています。
匿名での電話相談・来所相談またアウトリーチとして訪問相談を受け付けるとのことです。





次回荒川たびだちの会2025年10月の月例会は10月の第4日曜日・10月26日の午後1時半から16時まで。
会場は変わらずフレスコ町屋 (東京都荒川区町屋2-21-2)201となります。
都電荒川線の「町屋二丁目」電停の目の前になります。
1階玄関扉前の呼び出しボタンで「201」を押してお入りください。
新年度より参加費は100円となります。当事者ご本人からは会費を頂いておりません。





2025年10月の運営会議は第2木曜・10月9日となります。
引き続き開催時間を1時間前倒しして18時開始とさせていただきます。ご注意ください(変更の可能性があります)。場所はアクロスあらかわ2階です。
運営会議と銘打ってはいますが、運営に関わってみたい方のほかにも月例会の日時に都合が悪く参加できないけれど会に興味がある方、あるいは月例会に参加しているけどもっと話してみたいという方、そして当事者ご本人も、どうぞふるってご参加ください。

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)



「アライな当事者会・アライな虹サロン」は毎月第3金曜日に開催、2025年9月から会場と時間が変更になります。
今後は荒川区立尾久図書館1階みんなのひろば(という名前の多目的室)で、17時から19時に時間短縮して、毎月第3金曜日に開催します。(祝日を除く。16:30開場)
2025年10月は10月17日の開催となります。

尾久図書館では、従来の会場と異なり、飲食ができません。(蓋のできるペットボトルや水筒の持ち込みは可)
お食事は、図書館1階の飲食スペース(ひぐらしベーカリーが入居してますが、飲食持ち込み可能だそうです)か、隣接する宮前公園でお願いします。

ひきこもりに限らず様々な生きづらさの当事者が集まりそれぞれの理解者(アライ)となれる場・理解者であろうとするすべての人たちの場にしたいと考えています。
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本文中にもありましたが、今年も絵画教室を行います。
荒川たびだちの会とアライな当事者会の共催となります。

日時;10月13日 14時から17時

場所:アクロスあらかわ 2階会議室

奮ってご参加ください。



これらの予定については、今後の感染状況に伴う行政の指導により変更の可能性がありますのでご注意ください。変更の際には当ブログで速やかにご報告いたします。



連絡先:荒川区社会福祉協議会 福祉サービス課 地域福祉支援係
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3891-5290
e-mail:jigyo@arakawa-shakyo.or.jp



# by A-tabi-rakawa | 2025-09-30 03:31 | Comments(0)

2025/9月運営会議

さる9月11日、荒川たびだちの会の運営会議を行いました。


この日は不安定な大気の影響で関東でも思わぬ豪雨となり、東京都内でも品川区などで河川の氾濫がみられるなど荒れた一日になりました。会場準備中は「これは参加者さん少ないかも……」と心配していましたが、開いてみると「こんな時こそ語りたい」とおっしゃる参加者さんが次々加わり、最初の少なめの見積もりで用意した椅子を追加で増やすという場面もありました。

いつも会を支えていただいております。
参加いただいた皆様、ありがとうございます。



「仕事が忙しくほとんど関われなかったが、8月の末に姉家族が沖縄から東京に来ていた。一番上は18歳、3人の男の子に1人の女の子の4兄妹を連れての旅行は費用が掛かって大変。なのにまめにうちの親に孫の顔を見せてくれる、姉の夫にはいくら感謝しても足りない」
「親の経済力によって子供が体験できることに差が出るという体験格差が話題になっている中、沖縄の甥姪たちはよくしてもらっていると言うと、母は「うちはあんまり旅行とかさせてあげられなかったね」と言い出した。自営のお店だったころの休日は月に1日。不満を持ったことはないけど確かに外へ出るのが苦手に育ったかもしれない」
「兄弟が多いと心配なのは親の愛情が不均衡になること。最初の子には力を入れるけれど弟妹には同じようにはできない。「いつも同じように扱うのではなく、子どもそれぞれが「自分が一番尊重されている」と感じられる場面を作ってあげることが必要」だという。子どものうちにそうしてやることは大事だけど、大人になってからはどうすればいいんだろう」



「幸いにも今やっている仕事は自分に向いていて、楽しいけれど帰ると疲れてぐったりしてしまう。仕事以外何もできずにいるような感覚がある」
「そうしながらも、NHK厚生文化事業団の大人発達障害に関するインタビューを受けた。それから互いの生きづらさのアライとして、難聴に関する活動をしている「みみトモランド」のお手伝い。荒川区内で都電を貸し切りにしてツアーをするイベントを9月15日に予定している」
「……仕事以外のこと、十分やれてると思います」



「一度は仕事に就いたこともあるけれど、うつになって退職。回復してなんとか再起しようと頑張ってはまたうつになり、断続的に繰り返している。自宅に戻るとまたひきこもりの状態に戻ってしまいそうで、友達の家を転々と泊まり歩いている。一人暮らしになったらいろいろ家事やらなにやらの負担がのしかかってくるから引きこもってなどいられなくなる、という言説があるけれどそんなことはない」
「外に出るようになったりいちど仕事をしたりでひきこもりを脱したようにも言われるけれど、その後のことを注目する人はあまりいない。課題は積み残したまま、いつ元の木阿弥になるかわからない。そういう状態、瀬戸際で踏ん張っている人もいる」
「でも確かに前を向いている実感がある。外に出て行くことで気分が良くなっている。友達にあまり負担をかけてもいけない。自分なりの工夫をしながらやっていく」



「不登校やひきこもりをしていると学校や社会から取り残されていく。少しずつ回復していったとしても、長いブランクは社会に戻るとき大きな壁になる。健康に関するリスク、生活習慣の乱れから社会のサイクルに乗っていけないリスク、社会的なスキル、そして仕事のスキル。どれも簡単には取り戻せない」
「社会が当たり前のように求めてくることに応えるのが難しい。いまの世の中に適応するのが当たり前で、それは言うまでもない常識だという意識は支援者の人の中にすら感じる」
「世の中から追い立てられるような感覚。常識が求めてくるものに応えられない自分は世の中から必要とされてない、と思うこともある」

「今年は昭和100年にあたるということで古い記録映像をみる機会が多い。そのなかで高度経済成長時代のいわゆるモーレツ社員の姿をとらえた映像をみた。いまの目から見るとむちゃくちゃな事をやっているんだけれどそれが当時の常識だったんだろう。そのころの社会のゆがみのようなものは、十分ではないにしろ少しずつ改善されていまの世の中に至っている。それは社会が豊かになりいろいろな人について考えられるようになってきたという事。いまの世の中が求めてくる常識もこれから変わっていく」
「いろいろな人が生きやすいように世の中が変わってきたのは社会がある意味余裕を持てたからといえる。余裕を持っていられなくなったら逆の方向に変わっていくこともあり得る」


以下、告知。





「みんなの居場所」はピアサポーター(ひきこもり経験者など)や同じ悩みを持つ仲間と出会い、励ましあい、元気になるきっかけづくりの場です。北区区内在住・在学・在勤でひきこもり状態についてお悩みの方およびそのご家族が対象。
月2回開催で
毎月第2日曜は赤羽会館 午後1時30分~4時30分
毎月第3木曜は北とぴあ 午後1時30分~4時30分
特別プログラム、困りごと相談コーナー、フリートークなど。
相談コーナーも併設されます。
お問い合わせ先など詳細は掲載のチラシをご参照ください。
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第4火曜日と第4日曜日の交互開催で、13:30から16:30。場所は目黒区役所総合庁舎本館内。
直近は9月28日開催。
お問い合わせ先など詳細は掲載のチラシをご参照ください。
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荒川区社会福祉協議会の当事者居場所事業「ごろリンク」
「なにかしてもなにかしなくてもOK」という場です。
基本毎月第二土曜日の18時から21時、
場所はアクロスあらかわ2階。費用は無料です。
お問い合わせ先は荒川区社会福祉協議会地域ネットワーク課地域福祉支援係まで。
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3802-3831
e-mail:gorolink@arakawa-shakyo.or.jp

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)




荒川区では様々な悩みや不安を抱える若者が気軽に話せる相談先として「荒川区若者相談「わっか」」を開設しています。
荒川区にお住まいの若者の方(概ね15~39歳)を対象に、電話またはメールにて広範な相談を受け付けるとのことです。
詳細については以下のリンク先にて
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荒川区ではひきこもり問題に対応する窓口として「あらかわひきこもり支援ステーション」を開設しています。
匿名での電話相談・来所相談またアウトリーチとして訪問相談を受け付けるとのことです。





次回荒川たびだちの会2025年9月の月例会は9月の第4日曜日・9月28日の午後1時半から16時まで。
会場は変わらずフレスコ町屋 (東京都荒川区町屋2-21-2)201となります。
都電荒川線の「町屋二丁目」電停の目の前になります。
1階玄関扉前の呼び出しボタンで「201」を押してお入りください。
新年度より参加費は100円となります。当事者ご本人からは会費を頂いておりません。





2025年10月の運営会議は第2木曜・10月9日となります。
引き続き開催時間を1時間前倒しして18時開始とさせていただきます。ご注意ください(変更の可能性があります)。場所はアクロスあらかわ2階です。
運営会議と銘打ってはいますが、運営に関わってみたい方のほかにも月例会の日時に都合が悪く参加できないけれど会に興味がある方、あるいは月例会に参加しているけどもっと話してみたいという方、そして当事者ご本人も、どうぞふるってご参加ください。

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)



「アライな当事者会・アライな虹サロン」は毎月第3金曜日に開催、2025年9月から会場と時間が変更になります。
今後は荒川区立尾久図書館1階みんなのひろば(という名前の多目的室)で、17時から19時に時間短縮して、毎月第3金曜日に開催します。(祝日を除く。16:30開場)
2025年9月は9月18日の開催となります。

尾久図書館では、従来の会場と異なり、飲食ができません。(蓋のできるペットボトルや水筒の持ち込みは可)
お食事は、図書館1階の飲食スペース(ひぐらしベーカリーが入居してますが、飲食持ち込み可能だそうです)か、隣接する宮前公園でお願いします。

ひきこもりに限らず様々な生きづらさの当事者が集まりそれぞれの理解者(アライ)となれる場・理解者であろうとするすべての人たちの場にしたいと考えています。
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これらの予定については、今後の感染状況に伴う行政の指導により変更の可能性がありますのでご注意ください。変更の際には当ブログで速やかにご報告いたします。



連絡先:荒川区社会福祉協議会 福祉サービス課 地域福祉支援係
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3891-5290
e-mail:jigyo@arakawa-shakyo.or.jp



# by A-tabi-rakawa | 2025-09-13 02:46 | Comments(0)

2025/8月例会

さる8月24日の午後1時30分から、フレスコ町屋201ホッとステーションにて「ひきこもりの家族がいる方の傾聴・交流サロン」荒川たびだちの会の2025年8月例会を行いました。
8月も末近くなり、猛暑も一段落……と思いきや、まだまだ平年より高い気温が続いています。そんな中でも参加いただいた皆様、ありがとうございます。
月が改まっても残暑が続く予報、引き続き体調にはくれぐれもご注意ください。






「明日は自分の誕生日、52歳になります(参加したみなさまから「おめでとー」との声)。自分が52歳で父が84歳、母が85歳。父は認知症で要介護3、母が気丈にがんばっているから何とか成り立っているけれど、8050問題まっただ中なのは間違いない。めでたくありめでたくなし」
「その母から「保険の話をしに郵便局の人が来るから同席してほしい」と頼まれた。郵便局の人が奨めてきたのは一括で保険料を払い込むタイプの保険。たとえば90万円払ったら満期以降は100万円返ってくるみたいな、実質貯金のような仕組み。なにがいいかというと万が一のことがあったとき、相続の手続きを経ずに保険金受け取りの形でさしあたりの資金を受け取れるということ。加入できるのは85歳がぎりぎり上限なので入っておきたいと母はいう」
「契約と払い込みがすんだあと、母は「(満期になる)90歳まではがんばって生きなきゃね」とおどけて見せた。その笑顔を見て、この年齢まで母に心配をかけ続けているという事、こんなに長く一緒にいてくれているありがたさ、そして90歳なんて言ってもたったの5年後のことでいつまでも元気で居続けられるはずもないこと、私が本当に一人きりになってしまうまでもう残された時間は多くはないのだということ、いろんな事がこみ上げてきて母の前で泣くのをこらえるのに苦労した」







「僕の方は2年前に母を亡くしています。心の整理がつかず遺品も手つかずのままです。やっと最近相続の手続きが終わって自分の課題に向き合わなければならなくなっています。うつ病治療中でひきこもったり出たりをくり変えています」
「父も病気で入院中。月に1回会いに行くたびに弱っている。元気なうちにいい施設に行ってもらうべきだったけれど僕が向き合うことが出来ずに寝たきりにしてしまった。もっと良い状態に出来るよう力を尽くすべきだった」
「ひきこもっていたときは自分の苦しみだけでいっぱいいっぱいで、自分のことばかり考えていた気がする。自分の苦しみのこと以上のことまで考える余裕が持てない。親が年を取ってきて、もっと親のことを考えなきゃいけないと感じる。出来る範囲で出来たらいい」
「いまは自分のことだけじゃなく周りのこと、両親・パートナー・友人たちのこと、そういった周りの人々のことも考えれるようになりたい、と思えるようになった」
「いいですね。でも人のことを考えられるようになるといろいろと抱え込んでしまってメンタルがつらくなることもある。悪循環にならないように気をつけて」




「親御さんとの関わり方の話が続きましたけど、私は孫が出来ました(参加したみなさまから再び「おめでとー」「これは本当にすごい」との声)。専業主婦なのにひきこもりになり離婚して生き別れた娘。分身ロボットなんてものに関わったのもロボットの形になって会いに行きたかったから。病院に会いに行き、赤ちゃんを抱いた姿に対面したら、私の娘と言うよりお母さんの表情をしていた。成熟した一人の女性で、追い越されたなって思った」
「自分がこの娘を生んだときはコドモが子供を育てている感じ。自分自身の親との関係に苦しんでいて、同じように失敗してしまった」
「お孫さんは男の子・女の子?(「男の子です」とのこと) お孫さんについての話がぜんぜん出てこなくて、母親になったお嬢さんについての話に集中してたのはやっぱり母親としての目線なんだなって感じました。母親をうまくできなかったって言うけど、お嬢さんがすてきな家庭を築いて幸せに過ごされている事を喜んでいるところはとてもお母さんらしかったです」



「私を過干渉してずっと苦しめてきた母の介護をしている。本人はもう覚えていなくてもつらかった記憶は私の中に残っていて、表には出ないダメージが身体に積み重なってきて介護の日がつらく、どうしても行けなくなるが弟たちはぜんぜんわかってくれない。母が過干渉したのは私に対してだけだから。「介護に来られないと言うなら金銭的補償をしろ」と言い出した弟たちが理解できない」
「なるほど……良くも悪くも家庭って再生産の場なんだなって感じた。同じ再生産をするなら互いを気遣ったり思いやったりする心や行動を再生産したいものです」




「18歳から64歳までを対象に、地域と連携する形で就労支援の現場にいます。地域資源とどう繋がっていくか、学べたらと思って参加しました。いまの部署に移る前は児童発達支援・就学支援の現場にいて、子供たちの悩みとの違いを感じています。子供が就学することがゴールでないのと同様に、就労もゴールではなくてスタート。そのあとも自分らしく地域社会で働けるか重視して支援して行ければと思っています」
「紆余曲折、様々な経験を積んでいまは綾瀬で就労支援事業をやっています。福祉を変えて行くにはどんな事が出来るだろうか、それを意識して活動しています。ご家族の力ってすごく大きくてご本人にとって大きな支えだけれど、家族にはどうにも出来ないこと、他人だからこそ出来ることもある。家の中に外の風を持ち込むことも僕らに出来ることです」


「息子は34歳、仕事は続けているがしばしば「死にたい」と嘆く。そんなとき親としてはなにが出来るか。心配だが本人の気持ちが分からない。どう接していいか戸惑いがある」
「心療内科の担当医、交代してもらってから3ヶ月。息子本人は落ち着いている様子。新しい担当医も個人情報の問題で息子の様子など教えてくれないが、前の担当医よりもコミュニケーションを図ってくれている」


「現在39歳。31歳から33歳までひきこもっていた。介護福祉士としての激務や夜勤による生活リズムの乱れで体調を崩したのが始まり。いまは朝活で早朝から午前中に精神保険福祉士資格や検定試験の勉強、昼食のあと寝てからデイケアへ行く生活。資格試験のための小論文に悩まされています」


「高校の時に引きこもってそのあと仕事もしたけれど、人間関係や覚えたルーチン変更に対応できずうまくいかなかった」

「就労支援に長く通って、いまは久しぶりにお仕事。そして久しぶりの通勤。通勤電車の中での出来事でモヤモヤすることが多い。長い髪が当たって手で払われたり、座ったら隣の席の人がなぜか溜め息をついて席を立ってしまったり。「なんでそのタイミングで!?」って気にしてしまう。仕方ないから髪型変えたり、電車内で立ち位置を変えてみたりいろいろしてみる。電車の中で一緒になる人なんて一期一会、臨機応変で対応しなきゃいけないけどそれを求められるのはつらい」
「だからみんな、電車の中でスマホ見てたり本読んだりしてるんでしょうね……そうやって時間が過ぎて、自分の降りる駅に着くまでやり過ごしている。もし本も開けないほどぎゅうぎゅう詰めの車内で、スマホを見てやり過ごそうにも充電ヤバいなんていう時は乗り合わせた他の人たちの耳を見てるといいですよ。耳の形って人それぞれで比べて見てると全然違うって気づけるし、耳のあたりを見てても見られてる人はにらみ返してこないから気後れせずにいられます。暇なときには知らない人の耳観察、おすすめします」

「愛着不安から対人恐怖へ、いまでも仕事という場への不安が拭いきれない。コミュニケーションへの不安を抱えているから安心していられる場所の存在がすごく大事。社会から傷つけられた人が再起しようとしてまた傷つけられることが多すぎる。互いのつらさを分かり合う場であってほしい」







ひとしきり近況報告が終わってから、先日来から持ち越している荒川区から区内各団体へのヒアリングについての回答を皆で検討しました。これは各団体が現状抱える問題や課題に加えて2040年頃に想定される課題を挙げ、2040年頃に荒川区がどんな街になっているのが望ましいか、将来の政策の参考にしてもらうものです。未来の荒川区の姿やそのころの住民のために出来ることを考えるのは夢のある時間でした。
そして明日誕生日だという参加者さんに別の参加者さんが手作りのケーキを振る舞い、再び「おめでとう!」の声が挙がりました。

2040年というと遠い未来のように聞こえますが考えてみればほんの15年後。祝福された参加者さんは15年ぶん年を取り、別の参加者さんのところで生まれたお孫さんは少年から青年へ変わろうという頃です。

そのころの荒川区は、そしてみなさんはどうなっているでしょうか。
少しでも夢のある、互いを気遣い優しさを再生産できる社会であったらと願っています。




以下、告知。





「みんなの居場所」はピアサポーター(ひきこもり経験者など)や同じ悩みを持つ仲間と出会い、励ましあい、元気になるきっかけづくりの場です。北区区内在住・在学・在勤でひきこもり状態についてお悩みの方およびそのご家族が対象。
月2回開催で
毎月第2日曜は赤羽会館 午後1時30分~4時30分
毎月第3木曜は北とぴあ 午後1時30分~4時30分
特別プログラム、困りごと相談コーナー、フリートークなど。
相談コーナーも併設されます。
お問い合わせ先など詳細は掲載のチラシをご参照ください。
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第4火曜日と第4日曜日の交互開催で、13:30から16:30。場所は目黒区役所総合庁舎本館内。
直近は9月28日開催。
お問い合わせ先など詳細は掲載のチラシをご参照ください。
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荒川区社会福祉協議会の当事者居場所事業「ごろリンク」
「なにかしてもなにかしなくてもOK」という場です。
基本毎月第二土曜日の18時から21時、
場所はアクロスあらかわ2階。費用は無料です。
お問い合わせ先は荒川区社会福祉協議会地域ネットワーク課地域福祉支援係まで。
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3802-3831
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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)




荒川区では様々な悩みや不安を抱える若者が気軽に話せる相談先として「荒川区若者相談「わっか」」を開設しています。
荒川区にお住まいの若者の方(概ね15~39歳)を対象に、電話またはメールにて広範な相談を受け付けるとのことです。
詳細については以下のリンク先にて
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荒川区ではひきこもり問題に対応する窓口として「あらかわひきこもり支援ステーション」を開設しています。
匿名での電話相談・来所相談またアウトリーチとして訪問相談を受け付けるとのことです。





次回荒川たびだちの会2025年8月の月例会は9月の第4日曜日・9月28日の午後1時半から16時まで。
会場は変わらずフレスコ町屋 (東京都荒川区町屋2-21-2)201となります。
都電荒川線の「町屋二丁目」電停の目の前になります。
1階玄関扉前の呼び出しボタンで「201」を押してお入りください。
新年度より参加費は100円となります。当事者ご本人からは会費を頂いておりません。





2025年9月の運営会議は第2木曜・9月11日となります。
引き続き開催時間を1時間前倒しして18時開始とさせていただきます。ご注意ください(変更の可能性があります)。場所はアクロスあらかわ2階です。
運営会議と銘打ってはいますが、運営に関わってみたい方のほかにも月例会の日時に都合が悪く参加できないけれど会に興味がある方、あるいは月例会に参加しているけどもっと話してみたいという方、そして当事者ご本人も、どうぞふるってご参加ください。

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(掲載のチラシ、令和7年度版に更新しました)



「アライな当事者会・アライな虹サロン」は毎月第3金曜日に開催、2025年9月から会場と時間が変更になります。
今後は荒川区立尾久図書館1階みんなのひろば(という名前の多目的室)で、17時から19時に時間短縮して、毎月第3金曜日に開催します。(祝日を除く。16:30開場)
2025年9月は9月18日の開催となります。

尾久図書館では、従来の会場と異なり、飲食ができません。(蓋のできるペットボトルや水筒の持ち込みは可)
お食事は、図書館1階の飲食スペース(ひぐらしベーカリーが入居してますが、飲食持ち込み可能だそうです)か、隣接する宮前公園でお願いします。

ひきこもりに限らず様々な生きづらさの当事者が集まりそれぞれの理解者(アライ)となれる場・理解者であろうとするすべての人たちの場にしたいと考えています。
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これらの予定については、今後の感染状況に伴う行政の指導により変更の可能性がありますのでご注意ください。変更の際には当ブログで速やかにご報告いたします。



連絡先:荒川区社会福祉協議会 福祉サービス課 地域福祉支援係
TEL:03-3802-3338
FAX:03-3891-5290
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